おやすみゆきちゃん

2002年12月6日
1年8ヶ月。
ゆきの時間はゆっくりゆっくり。
私の時間もゆきと過ごす時間はゆっくり。
もう、何年も前からいるようなそんな顔をしていた。

小さな頃から病弱だったゆき。

風邪をひいたと言っては病院へ行き、うずくんに出会ったストレスで体をかきまくり目を傷つけては病院へ行った。

そして、ずっと、ゆきを苦しめていたのは女の子であるがゆえの病気。子宮蓄膿症だった。

1ヶ月に1度かすかな出血。
けれど、あまりに少量のため病名の判断が付かない。

9月。何だかぐったりとしたゆきがいた。食欲もなく寝てばかりいる。

病院へ連れて行ったが元気だとばかりに振る舞い、餌もバクバクと食べる。とりあえずのお薬を貰って帰った。

けれど、きっと、やっぱり元気ではなかった。

ゆきのお腹はドンドン膨らんでいったのだ。
何だか、太ったのかしら?
骨盤がおかしい?

私は、そんなふうにしか思わなかった。

けれど、ゆきを見たみんなが下半身だけ大きいと言う。

私の頭の中には1ヶ月前に病院へ行ったときに何ともなかった。それしかなかった。

とりあえず本で調べた。

けれど、これまでだって、本に書かれているほど悪くはなかった。

楽観的に考えていたが、実際のゆきの病状は重かった。しかも、かなり早いと告げられた。

子宮蓄膿症。
これを完全に直すためには子宮摘出しかない。

けれど、大変難しい手術であり、ゆきの年齢でやるのはかなりの危険が伴う。これが、ゴールデンなら、もしかしたら何とかなるかもしれない。
けれど、ゴールデンの半分しかないゆきは、手術後血圧の低下が考えられ、お勧めできないっという。

今だけゴールデンになって。何度そう思ったことだろう。

結局、院長先生に説得される形で手術をあきらめた。

薬が効いて3ヶ月。

胸が張り裂けそうだった。

昨日の夕方、ゆきは元気だった。
ケージを囓り外に出た。

けれど、診察のためお出かけ準備だぞっとケージを開けたとき、ぐったりと横たわるゆきがいた。

大急ぎで病院へ急いだ。
病院では薬を飲ませ小さなケースにゆきを入れ酸素を送り、保温してくれた。

ゆきは、30分後息を引き取った。

注射をして、呼吸を楽にしてほんの少しだけ延命させることも出来ます。っという説明を受けているとき、ゆきはお空に帰ろうとしていた。延命なんていやだよ。そう思ったのかもしれない。

抱いてあげますか?
っと先生がゆきを渡してくれた。
小さな命は私の手の中ですーーーっと消えていった。

病院からお花を頂いた。先生は外まで見送ってくれた。

本当にお世話になった。

感謝の気持ちでいっぱいだ。こんなにこんなに力を尽くしてくれた。

緑の森どうぶつ病院のスタッフのみなさん、そしてN先生。本当にありがとうございました。

そして、応援、心配してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

そして、そして、ゆっき。ありがとう。たくさんの幸せをくれたね。ゆっきといると本当にやさしくなれた。

命の大切さを教えてくれたのもゆっきだった。

神様、ゆっきを宜しくおねがいします。
気が強くて手こずるかもしれないけど、お利口で、とってもキュートな子だから…

また、生まれ変わることがあったら、家においで。
最初からやり直しはきついけど、きっとすぐに仲良くなれるから…

ゆっくり、おやすみ。ゆき。
ゆっき、ゆきちゃん、本当にありがとう。

亡くなる前日、お膝の上で眠っていたゆきの写真をアップしました。是非みてくださいね。

写真はもう少し更新する予定。通常のカメラの中に入っている写真がアップできると思います。

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