ゆきの病気

病院へ行って来ました。
ゆきは、思ったより悪い状態でした。

子供の頃から出血などで子宮に問題があるのでは？っと言われていたのですが、実際に病気が表に出ることはなく、薬でごまかしていたような感じだったのです。

今までの経過から言っても子宮の病気でしょうとのことでした。

子宮から細菌がはいりこみ、それが広がってお腹に水がたまっている状態なのだそうです。

もしも、ゆきと話すことができたなら、あの子の気持ちを聞いてあげたいのに、私は私の考えで答えを出さなければなりません。

薬で菌をちらして少しだけ病気を抑えるか、手術をするか。

薬で病気を抑えたとして、うまくいって3ヶ月。
手術をしたとして、うまくいって6ヶ月。
もちろん手術には危険が伴うし、腹水が大きくなっているために切り口も大きくなる。危険はかなり高い。

たった、3ヶ月、命を延ばすために危険な手術をするのはどうだろうと思う。今、こんなにこんなに元気なのに…

だけど、大きなお腹で歩きにくそうなゆきは、やっぱりちょっと可愛そうで、命の長さよりも、すっきりさせてあげたいという思いもある。

とりあえず、月曜日、院長の話を聞きに行く。

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幸せをくれるゆき。広がる悲しみを抑えられず泣いてしまった。

だけど、ゆきは元気。

診察中もいやいやしていて、私の手の上に逃げ込む。

小さな女の子がゆきをみて「ちっちゃい犬だー」

私もこのくらいの大きさの犬が欲しい。

ワンって言ってごらん、ゆき。